【早稲田大学で留学】経験者が種類・期間・留学先・費用・単位などを徹底解説 

公開日 2020年6月28日 最終更新日 2020年6月28日

5万人以上の学生が通う早稲田大学は、日本の上位私立大学としてグローバル教育を推進しています。交換留学経験者であり現役早稲田生の筆者が、早稲田大学での留学について紹介します。留学を検討している早稲田生必見です。

私はスペインのマドリード自治大学に1 年間交換留学をしました!

早稲田大学の留学システム

早稲田大学で留学を検討する場合、必ず留学センターというワードを目にするはずです。今回は留学センターがサポートしてくれる留学プログラムについてお話します。

留学センターはいわゆる早大生向け無料留学エージェントです。たくさんお世話になりました。。。

早稲田大学の留学の種類

早稲田大学の留学センターが提供する留学プログラムを見ていきましょう。

短期プログラム

協定校が主催するプログラムと留学センターが主催するプログラムがあります。現地の大学や語学学校に滞在し授業を受けたりアクティビティに参加したりします。プログラムによっては長期休暇中に参加し2〜4単位ほどもらえる場合もあります。

ロサンゼルスやシアトルでの1ヶ月留学に参加した友達がたくさんいました。「海外に興味がある」「1ヶ月以上の滞在は不安」という方におすすめします!

中長期プログラム

出願プロセスが明確にある本格的な留学です。留学センターが協定校との仲介役となって留学をサポートしてくれます。中長期プログラムにもいくつか種類があります。

DD (Double Degree Programs)

ダブルディグリープログラムというものです。卒業の際に早稲田大学と留学先大学両方の学位を取得できます。当然ですが高い語学力や知識が求められるため、審査は厳しめです。

DDは留学先大学も限られているため『少数精鋭の優秀な留学生』というイメージです!(笑)

EX-R (Exchange Programs-Regular Academic Programs)

協定校である現地大学に留学するプログラムです。期間は半年〜1年の場合が多く、1校につき1〜3名と枠が少ないため人気校は競走率が高くなります。現地学生と同じ授業を履修し、授業は現地語で行われます。費用は早稲田大学の学費を早稲田大学に支払います。

私はスペイン・マドリード自治大学に留学しましたがEX-R(Spanish)とEX-R(English)両方の選択肢がありました。基本的にEX-R(Spanish)では授業はスペイン語、EX-R(English)では英語で履修します。しかし実際両者の区別は曖昧で、私はEX-R(English)で留学し、スペイン語で行われる授業も履修しました。

EX-L (Exchange Programs-Language Focused Programs)

期間や枠数、費用の面ではEX-Rと同じですが、授業が外国語学習を中心としている点で異なります。またEX-Lで受け入れている協定校は少なめです。

CS-R (Customized Study Programs-Regular Academic Programs)

留学先大学が特別に用意したカリキュラムに沿って授業を履修します。最初から現地学生と同じ授業を履修することも可能です。期間は半年〜1年の場合が多く、受け入れ枠数は20人以上と多めの学校が多いです。費用は留学先大学にプログラムフィーを支払います。

同じ大学でもEX-RとCS-Rの両方がある場合があります。受け入れ枠数が少ないEX-Rで選考に落ちてもCS-Rで留学するチャンスがあります。ただしCS-Rのプログラムフィーは学校や地域によって大きく異なるため確認が必要です。北米はプログラムフィーだけでウン百万円という噂もあります。。

CS-L (Customized Study Program-Language Focused Programs)

期間や枠数、費用の面ではCS-Rと同じですが、外国語学習を中心とし語学レベルに応じてテーマ学習をするカリキュラムが特徴的です。

英語や第二外国語などの語学力をしっかり身に付けたい人におすすめです!

外部企業・団体主催プログラム

その名の通り早稲田大学外の企業や団体がコーディネートする留学プログラムです。募集要件や内容はプログラムによるのでしっかり確認してください。

早稲田大学からの留学期間

早稲田大学から留学する場合の期間を見ていきましょう。

短期

早稲田大学の留学センターが用意する短期プログラムは14日間〜50日間のものが一般的です。長期休暇(8〜9月の夏期休暇、2〜3月の春期休暇)中に実施されます。

中期 (EX-R/EX-L/CS-R/CS-L)

1セメスター(約半年間)の留学です。長期プログラムより種類は少なめですが「1年は長すぎるけどある程度海外生活を味わいたい」「費用を抑えたい」という方に最適でしょう。

長期 (EX-R/EX-L/CS-R/CS-L)

2セメスター(1年間)の留学です。早稲田大学の留学センターの中で最もプログラム数が多いです。よって多くの早大留学生は長期留学を好む傾向にあります。

早稲田大学からの留学先

早稲田大学は世界中の大学と協定を結んでいます。そのため留学先地域は北米、南米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアと多方面に渡ります。ただし中東やアフリカ地域への派遣はほとんどなく、希望する留学先へのプログラムがない場合は私費留学を検討しなくてはなりません。

やはり英語圏(北米・オセアニア)は人気です。私は当初EX-Rの北米留学を検討していましたが、倍率が高いと判断しヨーロッパ留学を選びました。結果、英語もスペイン語も勉強できたため後悔は一切ありません!

早稲田大学からの留学費用

早稲田大学の留学センターが提供するプログラムで留学した場合、費用はどうなるのかを見ていきましょう。

短期プログラム

多くの場合、料金には研修費・宿泊費・食費・往復航空券など大部分の留学費が含まれています。日数や地域によって10万円〜90万円とピンキリですが、50万円前後のプログラムが多いです。

EX-R/EX-L

学費は留学先大学に関係なく、早稲田大学の学部所定の学費を支払います。そのためアメリカなどの正規留学で学費が高い地域に留学する場合、非常にリーズナブルです。ただし学費以外の生活費や航空券は物価などに左右されるため、よく確認してください。

ちなみに約1年間(10ヶ月)のスペイン留学では学費の他に約100万円はかかったと思います。

CS-R/CS-L

早稲田大学の学費は免除になりますが、留学先大学が定めるプログラムフィーを支払わなくてはなりません。プログラムフィーは留学先の教育制度や物価に大きく左右されるため、EX-R/EX-Lより割安または割高になる可能性があります。

早稲田大学での留学先単位の交換

交換留学の場合、留学先大学で取得した単位を早稲田大学の単位に交換することで4年卒業が十分可能になります。(出発時期による)私費留学の場合でも単位認定料を払うことで単位交換は可能な場合があります。なお単位交換の換算方法や基準は学部によって異なるため、よく確認してください。

早稲田大学で交換留学をする流れ

では実際に早稲田大学で交換留学をする流れを確認します。

留学フェアに参加

交換留学に興味のある早大生はまず、毎年4月と10月に開催される『留学フェア』に参加しましょう。プログラムの紹介や留学経験者の体験談、出願方法や奨学金情報などが聞けます。

大学2年の秋出発で留学する場合、大学1年秋(1年前)に出願しなくてはなりません。十分な情報を集めて出願準備をするためには、入学してすぐ大学1年4月の『留学フェア』に参加しましょう。

留学の種類・期間を決定

留学したい地域や期間が決まったら、自分にあったプログラムを探します。第7希望まで出願可能なため、1つのプログラムだけでなく様々なプログラムに目を通しましょう。

英語試験の基準スコアを獲得

それぞれのプログラムに出願最低基準の英語試験スコアが定められています。イギリスやオセアニア地域ではIELTSが重視されますが、一般的にはTOEFL iBTのスコアが必要です。当然ですが選考の際には高いスコアから評価されるため、満足のいくスコアが取れるように頑張ってください。

マドリード自治大学のEX-R(English)プログラムではTOEFL iBTの最低基準スコアは60点台でした。

出願の準備

学内選考では英語スコアの他に学内成績(GPA)や志望理由書、学習・研究計画書が総合して判断されます。出願ギリギリに焦ることがないよう、余裕を持って準備を進めましょう。

GPAは留学センター独自の計算方法で算出されます。実際のGPAより高く算出されますが、出願までは少しでも高成績を取れるように頑張ってください!

留学センターに出願

プログラムに応募するためにはまずweb出願登録をし、志望プログラムや学習・研究計画書を提出します。その後必要書類(誓約書や英文成績証明書、英語試験のスコアカードなど)を提出します。秋募集で10月に出願すると、学内選考の結果は12月に発表されます。

出願期間は2週間ほどしかないので気をつけてくださいね!

留学先大学の手続き

無事に学内選考が通ると留学先大学の審査があります。ここで落ちることは滅多にありませんが、留学先大学から書類などを求められた場合は迅速に対応しましょう。また出発前に履修予定科目の登録をする場合もあります。

私は学内選考通過後に、留学先大学の受け入れ人数縮小により、他の留学先大学に変更となりました(笑)当時は焦りましたが、留学センターのフォローもあり良い大学に留学できたので結果オーライでした!

また、出発前に履修科目の登録をしましたが、現地で新学期が始まってから変更できました。大学によって対応が異なるため要注意です。

奨学金の申請

留学は大金がかかりますが誰でも奨学金をもらえるチャンスがあります。学内奨学金、学外奨学金、日本学生支援機構(JASSO)などの種類があるため、募集要項をよく確認し、積極的に応募してみてください。

日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金は枠数が多く、応募要件のハードルも低いためおすすめです!支給額は地域によって定められていますが、私はマドリード留学で月8万円頂いていました。

ビザの申請

学生ビザの申請には多くの場合、留学先期間の受け入れ証明書が必要です。よって留学が決定し入学許可証を手に入れたら、なるべく早めにビザを申請しましょう。

私はダラダラしていたらビザの発行が出発の3日前になってしまいました(笑)長期学生ビザの発行には約2ヶ月かかるため、余裕を持って行動しましょう!

出発に向けて準備

航空券の手配、滞在先の確保、必需品の調達、語学の勉強など留学の準備はやることがたくさんあります。出発までの時間はあっという間です。準備万全の状態で不安を減らして出発日を迎えましょう!

最後に

早稲田大学は協定校が多く留学制度が柔軟なため、留学をしたい方にとって最適な環境だと思います。少しでも留学に興味のある方はぜひ留学センターのサイトに訪れてみてください。

ご質問や不安な点がある方はお気軽にご連絡お待ちしています!

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