公開日 2020年7月26日 最終更新日 2020年7月26日
マドリードはスペインへ留学を考えている方に一番おすすめしたい都市です。現地に赴かない限りその土地での生活を想像することは難しいと思います。今回はスペインの多くの都市を訪れ、実際にマドリードで交換留学を経験した筆者がマドリード留学の魅力を紹介します。
留学中にはスペイン国内の多くの都市を訪れました。またマドリード以外の都市に留学していた日本人の声も聞いた上で、マドリードをおすすめします!
スペイン留学の全体像を掴みたい方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
目次
マドリード留学とは
マドリードはスペイン中央に位置するスペインの首都です。人口は約320万人とスペイン全土で一番多く、ヨーロッパの中でも大都市として有名です。大学や語学学校、ビジネススクールなどが種類豊富で世界中から留学生が集まっています。
マドリード留学のメリット
マドリード留学のメリットを紹介します。
出会いが多い
マドリードは誰もが知るヨーロッパの大都市です。またスペインの首都でありビジネスの中心地であるため、人の流動が激しいです。さらにヨーロッパ内外関係なく世界中から移住者や留学生が集まっています。そのため学校や職場、街中を歩いているだけでも様々な出会いがあるでしょう。
私は電車で日本語を勉強していたスペイン人女学生に話しかけられて仲良くなりました!(笑)出会いは思いがけないところで生まれます!
交通の便が良い
マドリードは国鉄Renfe(レンフェ)やCercanías(セルカニアス)、地下鉄、バス、タクシーなど交通手段が多様です。特にメトロは5分間隔ほどで運行されており、路線が街中に張り巡らされているため非常に便利です。
さらにはマドリードには日本でいう定期のような交通カード(abono transporte de Madrid)があります。学生は20ユーロ/月でマドリードの一定圏内をセルカニアス、メトロ、バスで無制限に移動することができます。
この交通カードは到着後できるだけ早く作成することをおすすめします。1ヶ月ごとに駅の機械で自分でチャージできます。
街が充実している
マドリードは都会であることもあり、お店や学校、ビジネスの場、エンターテインメント施設などが多いです。そのため買い物に困ったり、やることがなく街に飽きたりすることがありません。
街には歴史的な教会やお店がたくさんあります。散歩するだけでも毎日新たな発見があって飽きません!
スペイン語が標準的である
スペイン語は公用語として採用している国が多く世界中に話者がいるため、国により全く違う言語のように感じることがあります。スペイン国内でも方言や話すスピード感、発音の仕方が異なります。例えば、バルセロナではカタルーニャ語も使用されており、アンダルシア地方では話すスピードがとても速いです。それに対しマドリードは比較的標準的でクセのないスペイン語に触れることができるでしょう。
バルセロナ留学をするとスペイン語に加えカタルーニャ語を勉強する人が多いです。特に現地大学に留学すると授業がカタルーニャ語の場合もあるので注意してください。
気候が過ごしやすい
マドリードの気候は東京の気候に似ています。一年に四季があり、多くの日本人にとって慣れた環境です。夏は日差しは強いですが湿気ありません。また冬は滅多に雪が降ることはなく、気温も10度前後と晴天の日が多いです。ただし雨季が秋(10〜11月)にあり、その期間は毎日のように曇りで雨が降ります。
気候は体調にも影響を与えるため、留学先を決める上で重要なポイントです。私は雨季に熱風邪や腹痛に悩まされました(泣)
スペイン北部は雨や曇りが多いです。またアンダルシア地方の夏は気温が40度まで上がることも多く、かなり辛いです!
マドリード留学のデメリット
一方でマドリード留学のデメリットをみていきましょう。
物価が高い
スペインの首都であるマドリードはやはり地方に比べ物価が高い印象です。スーパーなどで売られている食材や日用品は高くありませんが、家賃は高めに設定されています。ピソ1部屋で月400〜800ユーロが妥当です。
大学寮はキッチン・バス付きのワンルームで月700ユーロほど、マドリード中心部のピソはキッチン・バス共有のワンルームで月500ユーロほどでした。
観光地が少ない
マドリードは同じく大都市のバルセロナに比べて観光地が少なめです。1泊2日あれば大体の有名スポットは回れるでしょう。そのため家族や友人が遊びに来た場合、マドリードの案内だけだと少し物足りないかもしれません。少し足を伸ばし、トレドやセゴビアを訪れるのもおすすめです。
マドリードの観光地は王宮、三大美術館、市場の他にはバル巡りやショッピングが中心になると思います。トレドやセゴビアはマドリードから電車で約30分でいくことができ、雰囲気はガラッと変わります!
マドリード留学のアドバイス
マドリードに留学する際には以下のことを留意しましょう。
自分から積極的に動く
マドリードは大都市であるため、様々なイベントや交流の場があります。留学の目的は人それぞれですが、多くの人は語学力の向上を目指しているはずです。語学力向上の近道はその言語にたくさん触れる機会を作ることだと思います。まずは自分で情報を探し、どんどん行動しましょう。
私はFacebookなどでイベントやコミュニティの情報収集をしていました。滞在中には何度かボランティアに参加したこともありました!
公共交通機関を存分に利用する
マドリードの交通は非常に発達しています。上記に述べた交通カードを作れば月額でいつでもどこでも利用可能です。タクシーやUberを使う前に、手持ちの定期で電車やメトロ、バスを使って移動できないか考えましょう。
なんと交通カードを使えばバスでトレドに無料で行くことができます!またメトロでマドリード・バラハス空港にも無料で行けるため非常に便利です。
出発時の荷物は最低限にする
マドリードでは大抵のものは手に入れられます。キッチン用品や洗濯用品などの日用品、洋服や靴などの衣類はもちろん、日本食もアジア系スーパーで購入できます。日本から持っていく荷物は薬や日本でのみ購入可能なものだけにして、航空会社の無料重量の範囲で最低限にしましょう。
私は心配症なため、余分な物を詰め込みすぎました(笑)先進国であるため物流には安心して出発してください。
事前に可能な限りスペイン語を勉強する
マドリード留学の出発前に、基礎的なスペイン語の知識を身につけておくことを推奨します。スペインには英語を話せる人もいますが、基本はスペイン語でコミュニケーションがとられています。街中の表示はスペイン語のため、到着直後に不安にならないためにも、最低限のスペイン語は勉強しましょう。
第一関門は到着後、滞在先に向かう時です。多くの場合タクシーを利用すると思いますが、タクシー運転手は英語を離せない場合が多いため、不安な人は準備していくと安心です。
マドリード留学をした感想
マドリード留学は私にとって最適な選択だったと感じています。その理由の一つとして東京で育ってきた私にとって、マドリードは首都であり都会であったことが挙げられます。国の中心地として街が栄えており、物流などの面で生活に困ることはありません。気候も癖がなく適応しやすかったです。また日本人も含め様々な国籍の友人と出会えました。さらには旅行をする際にマドリード発で移動できるため非常に便利でした。
全ての都市にそれぞれの魅力がありますが、個人的にはマドリードが平均して日本人にとって暮らしやすい場所だと思います。
自分が育ってきた環境を振り返ることが留学先決定のヒントになります。不安な方は似た環境を選び、挑戦したい・新たな環境で気分転換したい方は全く違った環境を選ぶと良いでしょう。
まとめ
マドリード留学には上記のようなメリットとデメリットがあります。留学先を決める際には、自分にとっての優先事項(物価・気候・都会か田舎かなど)を確認した上で情報を多く入手しましょう。
スペインやマドリード留学に関して疑問点や不安な点がある方はお気軽にお問い合わせください。